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4月, 2021の投稿を表示しています

陰核と陰唇のポルカ

  陰核に会えるチャンスが今回を逃すとまたも十八年後 陰唇は向かって右が恋ごころ向かって左が愛する心 陰核を巡って火花を散らし合うふたりは二卵性双生児 陰唇にかける言葉は見つからず立ち尽くすしかできない我は 陰核が木々の間を跳躍す野生の姿を初めて目にした 陰唇とかつて交わした約束を守れなかった我の未熟さ 陰核の握った寿司が一番だやっぱり引退しないでほしい 陰唇を誰にも気づかれないように故郷の川に返してやろう 陰核とともに暮らした日々ばかり思い出してる終末医療 陰唇が旅行みやげにくれるのはいつも現地の河原の小石  

陰茎と陰嚢のタンゴ

   陰茎が十八センチの君となら遠恋だって寂しくないよ  陰嚢の皺を数えて日が暮れて今夜は悪夢を見ずに済むかな  陰茎とフォルムがよく似た大便に朝から心がかき乱される  陰嚢と花と草木とお日様と空と大きな鳥の羽ばたき  陰茎になるべく早く届くよう速達分の料金を足す  陰嚢がスパゲッティを作ったらたぶんこんな味なんだろう  陰茎は学生時代サッカーの県代表に選出された  陰嚢にふたりの母がいることをクラスで私だけが知ってる  陰茎の太さと硬さと長さだよ香りのことは訊ねてないよ  陰嚢は雨どいの下で泣いていたところを無事に保護されました