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恋のうた十首


ヶ月もかけて描いた君の絵は二次性徴で構図が狂う

下着から先に生まれてきたようなお前の裸は想像つかない

稲光が俺のちんこと後輩の乳房を照らし性欲の秋

自転車に跨がる君に放課後は俺が跨がりギア換えるんだ

盗撮をしてたつもりがなんてこった俺の心が盗まれちまった

教室にブレザー・スカート落ちていてブラウス・ショーツの女どこだよ

好きな子のベロを引っ張る夢を見て俺の前世は閻魔大王

好きだって気づかないまま腰振って他の男の精子掻き出す

ちんちんをショーツの中に入れたくて俺はやっぱり恋をしている

制服を着てても好きなあの女子にその上その下おっぱいまんこ



 恋愛をテーマにした短歌の公募があり、応募をしたファルマンが「お前も考えればいい」と言ってきたので、「よっしゃ!」と発起して詠んだ。詠めば詠むほど、「恋愛とはいったいなんだろう……?」という気持ちになった。これを応募した場合、受賞の目はあるのかとファルマンに訊ねたら首を振られたので、応募はせずにここにアップすることにした。
 いやしかし、恋の短歌を詠もうとして、恋にまじめに向き合えば向き合うほど、「ちんこをショーツの中に入れてぐりぐりしたりしたい気持ち」を伴わない恋愛感情なんてあり得ない、という思いが強まり、こんな風にしか俺は詠めない、と思った。恋愛感情とは、陰嚢で醸成されるものなのだと思う。